■ 研究室紹介

 本研究室では、国内外の教育制度や教育政策に関心のある学生をお待ちしています。具体的には、日本社会の国際化は教育界においても喫緊の課題となり、戦後の教育体制の見直しを迫られています。外国人だけではなく、国籍に関係なく異文化に育つ子どもにとって開かれた教育制度・教育政策とは何か。こうした問題により早くから取り組んでいる先進地域との比較から研究に取り組みたいと考える学生を歓迎します。
 園山は、多民族国家として社会統合に腐心するフランスの教育政策や、EU各国との比較教育制度研究に取り組んでいます。


■ 各スタッフの研究課題

○  園山大祐教授


『比較教育制度学研究』
 本研究では、海外の教育制度との比較を通じて、教育制度の特徴を分析し、世界の教育の傾向、その普遍性や法則をとらえようとする。
 特に、EU(ヨーロッパ連合)における教育制度比較および政策の動向に注目する。なかでもフランス語圏を中心に、都市郊外における教育病理、移民、貧困問題のフィールドワークを継続している。日仏における外国人児童生徒の学業問題に関心がある。公教育という枠組みから周縁化ないし排除されてきたマイノリティの包摂(inclusion)の可能性について取り組んでいる。

主な業績

監修 学校の社会学 明石書店 2020.4
共著 学ぶ・教える 大阪大学出版会 2020.2
編著 世界のしんどい学校 明石書店 2019.9
監修 現代フランスにおける移民の子孫たち 明石書店 2019.2
編著 フランスの社会階層と進路選択 勁草書房 2018.1
編著 岐路に立つ移民教育 ナカニシヤ出版 2016.6
編著 教育の大衆化は何をもたらしたか 勁草書房 2016.4
編著 排外主義を問いなおす 勁草書房 2015.5
共著 学力格差是正策の国際比較 岩波書店 2015.4
共著 トランスナショナル高等教育の国際比較 東信堂 2014.7
共著 統合ヨーロッパの市民性教育 名古屋大学出版会 2013.10
共著 Hommes & migrations Cite nationale de l’histoire de l’ immigration no.1302 2013.6
編著 学校選択のパラドックス 勁草書房 2012.2
監訳 比較教育 文教大学出版事業部 2011.7
編著 日仏比較 変容する社会と教育 明石書店 2009.7
編著 Liberté, égalité, individualité CNRS 2008.9

大阪大学研究者総覧:http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?u=1163
科学研究費助成事業データベース:http://kaken.nii.ac.jp/d/r/80315308.ja.html


■ ゼミナールの内容
      
【2020年度】
ハヤシザキほか編『世界のしんどい学校』明石書店
堀尾輝久『人権としての教育』岩波文庫
宗像誠也『教育行政学序説』有斐閣
兼子仁『教育法』有斐閣
川上泰彦『公立学校の教員人事システム』学術出版会
Louis Volante et al.(eds.) (2018) Immigrant Student Achievement and Educational Policy. Springer.
Richard Breen and Walter Müller (2020) Education and Intergenerational Social Mobility in Europe and the United States. Stanford University Press.
Trevor Corner (ed.) (2015) Education in the European Union Post-2003 Member States. Bloomsbury.

【2019年度】
『季刊 教育法』
Lore Van Praag et al.(eds.) (2018) Comparative Perspectives on Early School Leaving in the European Union. Routledge.
Aina Tarabini and Nicola Ingram (eds.) (2018) Educational Choices, Transitions and Aspirations in Europe. Routledge.

【2018年度】
レ・タン・コイ『比較教育学』行路社
Anthony Heath and Yaël Brinbaum (eds.) (2014) Unequal Attainments: Ethnic Educational Inequalities in Ten Western Countries. OXFORD UNIVERSITY PRESS.
渡辺秀樹・金鉉哲・松田茂樹・竹ノ下弘久編『勉強と居場所』勁草書房
杉村美紀編『移動する人々と国民国家』明石書店
フランス教育学会編『現代フランスの教育改革』明石書店
日英教育学会編『英国の教育』東信堂
仲田陽一『知られざる中国の教育改革』かもがわ出版

【2017年度】
Michelle Jackson (ed.) (2013) Determined to Succeed ?. Stanford University Press.
Andreas Hadjar and Christiane Gross(eds.) (2016) Education Systems and Inequalities. Policy Press.

【2016年度】
Heintz-Dieter Meyer and Aaron Benavot (eds.) (2013) PISA, Power, and Policy. Symposium Books.
Paola Mattei and Andrew Aguilar. (2016) Secular Institutions, Islam and Education Policy. Palgrave.
小島祥美『外国人の就学と不就学』大阪大学出版会
園山大祐編『岐路に立つ移民教育』ナカニシヤ出版

【2015年度】
Jaap Dronkers (ed.) (2010) Quality and Inequality of Education. Springer.
田中治彦・杉村美紀編『多文化共生社会におけるESD・市民教育』上智大学出版
原伸子・岩田美香・宮島喬編『現代社会と子どもの貧困』大月書店

【2014年度】
Stephen Lamb, Eifred Markussen, Richard Teese, Nina Sandberg and John Polesel (eds.) (2011) School Dropout and Completion. Springer.
R.アーノブ、C.A.トーレス、S.フランツ編『21世紀の比較教育学』福村出版
      
【2013年度】
二宮皓編『世界の学校』学事出版
田中圭治郎編『比較教育学の基礎』ナカニシヤ出版
『比較教育学研究』、『異文化間教育』、『国際理解教育』、『移民政策研究』、『教育社会学研究』、『教師教育学会年報』
マーク・ブレイ他『比較教育研究』上智大学出版
松尾知明編『多文化教育をデザインする』勁草書房
Ryoko Tsuneyoshi, Kaori H. Okano and Sarane Boocock (eds.) (2011) Minorities and Education in Multicultural Japan. Routledge.
Akito Okada. (2011) Education and Equal Opportunity in Japan. Berghahn Books.
      
【2012年度】
フランス教育学会編『フランス教育の伝統と革新』大学教育出版
園山大祐編『学校選択のパラドックス』勁草書房
江原裕美編『国際移動と教育』明石書店
『比較教育学研究』、『異文化間教育』、『国際理解教育』、『移民政策研究』、『教育社会学研究』、『教師教育研究』

【2011年度】
グルー・ポルシェ編『比較教育』文教大学出版事業部
園山大祐編『日仏比較 変容する社会と教育』明石書店


■ お知らせ

「『学校の社会学』本田由紀先生」朝日新聞書評欄(2020年7月4日)(記事へ
「阪大学部生によるインタビュー記事」(2020年6月25日)(記事へ
「9月入学、どう考える」京都新聞(2020年5月28日)(記事へ
「移民政策の現状と課題㊥ 欧州、子孫世代の孤立深刻」日本経済新聞(2018年4月26日)
「(耕論)義務教育に留年は必要か 町村信孝さん、園山大祐さん、青砥恭さん」 朝日新聞(2012年5月8日)(記事へ

■ 教育制度学研究室資料室
園山文庫

■ 連絡先
FAX:06-6879-8113 (研究室代表)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号
大阪大学大学院 人間科学研究科 教育制度学研究室
大阪大学人間科学研究科へのアクセスマップ( http://www.hus.osaka-u.ac.jp/access/access.html

■ リンク
フランス教育学会
日仏教育学会
日本教育行政学会
日本比較教育学会
国内社会の紛争としての移民問題:フランスの市民統合モデルの変化に関する学際的研究
科研基盤(A)(19H00618)「中等教育の生徒が早期離学・中退・進路変更する要因と対策に関する国際比較研究」