■ 研究室紹介
 本研究室では、国内外の教育制度や教育政策に関心のある学生をお待ちしています。具体的には、日本社会の国際化は教育界においても喫緊の課題となり、戦後の教育体制の見直しを迫られています。外国人だけではなく、国籍に関係なく異文化に育つ子どもにとって開かれた教育制度・教育政策とは何か。こうした問題により早くから取り組んでいる先進地域との比較から研究に取り組みたいと考える学生を歓迎します。
 小野田は、特に公教育経営をめぐる諸問題を、学校という組織を中心に分析し、行政権力-学校、学校-家庭・保護者・地域、教師-生徒、といった諸関係の内実を明らかにしようとしています。
 園山は、多民族国家として社会統合に腐心するフランスの教育政策や、EU各国との比較教育制度研究に取り組んでいます。


■ 各スタッフの研究課題

○ 小野田正利教授


『生徒・保護者・地域住民と学校・教職員の関係構造と参加制度に関する研究』
 本研究分野では、特に公教育経営をめぐる諸問題を、学校という組織を中心に分析し、行政権力-学校、学校-家庭・保護者・地域、教師-生徒、といった諸関係の内実を明らかにしようとする。1980年代からのわが国の学校と教育そして社会の状況は「教育改革病」ともいえる事態に陥っている感がある。そこでの焦点となる学校については様々に語られるが、“等身大の学校の姿”は実証的に正しく考察されることは少ない。
 ここでは文献資料やフィールドワークによる分析にとどまらず、具体的な制度や装置を作り出すことによって、学校組織に関する臨床的アプローチの構築をめざそうとしている。『片小ナビ』や『学校讃歌ブックレット』の発刊は、その実験的試みの一つである。また近年、学校と保護者の関係づくりが難しくなっているが、その内実の検証とともに具体的な改善策の提示に取り組んでいる。


主な業績

                           
共著 先生の叫び 学校の悲鳴 エイデル研究所 2015.12
単著 それでも親はモンスターじゃない 学事出版 2015.8
共著 平和研究入門 大阪大学出版会 2014.4
著書 普通の教師が“普通に"生きる学校―モンスター・ペアレント論を超えて 時事通信社 2013.3
著書 ストップ!自子チュー~親と教師がつながる 旬報社 2010.1
著書 イチャモンどんとこい!~保護者といい関係をつくるためのワークショップ 学事出版 2009.12
著書 イチャモン研究会~学校と保護者のいい関係づくりへ ミネルヴァ書房 2009.9
著書 親はモンスターじゃない!~イチャモンはつながるチャンスだ 学事出版 2008.7
著書 悲鳴をあげる学校~親の“イチャモン”から“結びあい”へ 旬報社 2006.12
      
大阪大学研究者総覧:http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?u=3844
科学研究費助成事業データベース:http://kaken.nii.ac.jp/d/r/60169349.ja.html

 
○  園山大祐准教授

『比較教育制度学研究』
 本研究では、海外の教育制度との比較を通じて、教育制度の特徴を分析し、世界の教育の傾向、その普遍性や法則をとらえようとする。
 特に、EU(ヨーロッパ連合)における教育制度比較および政策の動向に注目する。なかでもフランス語圏を中心に、都市郊外における教育病理、移民、貧困問題のフィールドワークを継続している。日仏における外国人児童生徒の学業問題に関心がある。公教育という枠組みから周縁化ないし排除されてきたマイノリティの包摂(inclusion)の可能性について取り組んでいる。
      

主な業績

                                                   
編著 岐路に立つ移民教育 ナカニシヤ出版 2016.6
編著 教育の大衆化は何をもたらしたか 勁草書房 2016.4
編著 排外主義を問いなおす 勁草書房 2015.5
共著 学力格差是正策の国際比較 岩波書店 2015.4
共著 トランスナショナル高等教育の国際比較 東信堂 2014.7
共著 統合ヨーロッパの市民性教育 名古屋大学出版会 2013.10
共著 Hommes & migrations Cite nationale de l’histoire de l’ immigration no.1302 2013.6
編著 学校選択のパラドックス 勁草書房 2012.2
監訳 比較教育 文教大学出版事業部 2011.7
編著 日仏比較 変容する社会と教育 明石書店 2009.7
編著 Liberté, égalité, individualité CNRS 2008.9

大阪大学研究者総覧:http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?u=1163
科学研究費助成事業データベース:http://kaken.nii.ac.jp/d/r/80315308.ja.html


■ ゼミナールの内容
      
【2017年度】
Michelle Jackson(ed.), Determined to Succeed ? ,Stanford University Press.
A.Hadjar,C.Gross(ed.), Education Systems and Inequalities, Policy Press,Univ.Of Bristol

【2016年度】
Heintz-Dieter Meyer & Aaron Benavot, PISA, Power, and Policy, Symposium Books
Paola Mattei, Andrew S. Aguilar, Secular Institutions, Islam and Education Policy, Palgrave
小島祥美『外国人の就学と不就学』大阪大学出版会
園山大祐編『岐路に立つ移民教育』ナカニシヤ出版

【2015年度】
Jaap Dronkers, Quality and Inequality of Education, Springer
田中治彦・杉村美紀編『多文化共生社会におけるESD・市民教育』上智大学出版
原・岩田・宮島編『現代社会と子どもの貧困』大月書店

【2014年度】
Stephen Lamb, Eifred Markussen, Richard Teese, Nina Sandberg, John Polesel, School Dropout and Completion, Springer
R.アーノブ、C.A.トーレス、S.フランツ編『21世紀の比較教育学』福村出版
      
【2013年度】
二宮皓編『世界の学校』学事出版
田中圭治郎編『比較教育学の基礎』ナカニシヤ出版
『比較教育学研究』、『異文化間教育』、『国際理解教育』、『移民政策研究』、『教育社会学研究』、『教師教育学会年報』
マーク・ブレイ他『比較教育研究』上智大学出版
松尾知明編『多文化教育をデザインする』勁草書房
Ryoko Tsuneyoshi et al., Minorities and Education in Multicultural Japan, Routledge
Akito Okada, Education and Equal Opportunity in Japan, Berghahn Books
      
【2012年度】
フランス教育学会編『フランス教育の伝統と革新』大学教育出版
園山大祐編『学校選択のパラドックス』勁草書房
江原裕美編『国際移動と教育』明石書店
『比較教育学研究』、『異文化間教育』、『国際理解教育』、『移民政策研究』、『教育社会学研究』、『教師教育研究』

【2011年度】
グルー・ポルシェ編『比較教育』文教大学出版事業部
園山大祐編『日仏比較 変容する社会と教育』明石書店


■ お知らせ

「小野田教授に聞く 大阪府市の教育・職員条例」 大阪日日新聞(12年5月31日)
「(耕論)義務教育に留年は必要か 町村信孝さん、園山大祐さん、青砥恭さん」 朝日新聞(12年5月8日)
記事

雑誌:『内外教育』連載(http://jiji.com/service/senmon/educate/backnumber.html
モンスターペアレント論を超えて (1‐250回継続中)

雑誌:『月刊 高校教育』連載(http://http://www.gakuji.co.jp/magazine/highschool/
悲鳴を上げる学校 (1-120回継続中)

■ 教育制度学研究室資料室
小野田文庫
園山文庫

■ 連絡先
TEL:06-6879-8113 (研究室代表)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号
大阪大学大学院 人間科学研究科 教育制度学研究室
大阪大学人間科学研究科へのアクセスマップ( http://www.hus.osaka-u.ac.jp/access/access.html

■ リンク
フランス教育学会 http://educational-policy.hus.osaka-u.ac.jp/france/index.html
日仏教育学会 http://ja-jp.facebook.com/nichifutsukyoiku/
日本教育行政学会 http://www.jeas.jp/
日本比較教育学会 http://www.gakkai.ne.jp/jces/
イチャモン研究会 http://ichamon.com/
フランスとの共同研究(国内社会の紛争としての移民問題:フランスの市民統合モデルの変化に関する学際的研究